プロセスバンク by 得田裕介

経営コンサルタント problem solving and decision making

春と夏の甲子園、あなたならどっちを目指す?

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遠い昔ですが、私も高校球児だったのでついつい目がとまります。こちらの記事。春のセンバツ出場32校の決定。

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ただ、あれっと思う高校もありますよね。例えば、東海大甲府なんて、強豪で有名ですよね。しかし、なんと25年ぶりです。しかも、まだこれまで4回しか出場してないんですね。日南学園もしょっちゅう甲子園にでているようですが、12年ぶりです。本当に意外ですよね。

逆に、竜谷大平安は、あの競合ひしめく京都で4年連続というのはすごいですね。大阪桐蔭も、あの大阪で連続出場です。

 

これらの学校がどうか、その事情は分からないのですが、各学校で春の甲子園を目指すか、夏の甲子園を目指すか、その時々の戦力などで、かなり戦略的に計画を練っていると思います。

例えば、私の学校は公立校でしたので、即戦力となる人材は少ない。なので、とことん鍛えて、とにかく最後の「夏」を目指すというものでした。これまで7回甲子園にでていますが、確か、春は2回だったかと記憶しています。

高校球児の育成も非常に時間がかかります。

例えば、中学校で軟式をやっていたか、硬式をやっていたかでも全然違います。基礎体力が違います。硬式の方が「重い」ボールを使っていますので、筋力が強い。まさに即戦力になります。一方、軟式経験者は、硬式になれるまでに、最低でも半年はかかると言われてたりもします。

最近は、もしかするといいトレーニング方法もあるかもしれませんが。あんまり急ぐと、故障するでしょうね。子供の将来を奪いかねません。

そこで、この戦略には、硬式経験者など既に体ができている人材を「スカウト」できるかということがとてもかかわってくると思います。

強豪校には、必然的にわーっと人が集まってきます。私の高校も甲子園にでた翌年は一気に部員が急増したと聞いています。いい人材も。そうなると正の連鎖で、「春」を目指せる、他校に差別化を図った戦略がうてるというわけですよね。

ただし、甲子園であまりに勝ち続けてしまうと、今度は新チームの始動が遅れてしまいます。3年生ばかりの構成だとなおさらです。そうなると、春は捨てて、夏となるでしょう。

そうやっていくと、おのずと春に出る高校、夏に出る高校と傾向がでてくるのではないでしょうか。

そういう傾向を避けるために、あえて、2年生部員を数名レギュラーにいれておくという戦略をとっている高校もあろうかとは思います。

 

そんな目で甲子園をみるというのも、また一つ醍醐味が増えると思います。いかがでしょうか。